正しくは7月が終わったぞ!である
7月、終わったらしい
これ1ヶ月ごとに出してるはずなのに6月のやつ出したのすぐこないだのようだよ…まあ6月の最初と最後がなんの本だったかは思い出せないけどね、本当に思い出せない、なんだった?
7月ラインナップ
- 密室殺人ゲーム王手飛車取り/歌野晶午
- 冷たい密室と博士たち/森博嗣
- 鍵のかかった部屋/貴志祐介
- 私が失敗した理由は/真梨幸子
- ブルーローズは眠らない/市川憂人
- 満願/米澤穂信
- 厭魅の如き憑くもの/三津田信三
- 陰摩羅鬼の瑕/京極夏彦
- 邪魅の雫/京極夏彦
- 百器徒然袋──雨/京極夏彦
密室殺人ゲーム王手飛車取り/歌野晶午
インターネット上でお互いの素性を知らない5人が、問題を出し合ってるっていう話
その問題は、密室とかアリバイ崩しとかそういう謎なんだけどそれが実際に出題者が起こした事件っていう
面白かった、普通に自分も一緒に考えられるから
でもまさかの最後まで行ったら「to be continued…?」
続編あるんかよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
最後このページ量でどうまとめるの!?と思ったわ!!!
大人しく続編も読みます
冷たい密室と博士たち/森博嗣
3月かな?に読んだ「すべてがFになる」がシリーズ1作目でこれが2作目
久々に密室もの読んだ気がする、たのし〜
密室ものだと大体最初に見取り図があってそれが頭に入るまではなかなか大変だよね、読むの
1作目と2作目(これ)どっちが好きだろ、ギリ1かな
2もそこそこ好き
犯人と対峙してから疾走感があるやつ好きだからこれの犯人と先生が対峙したときの加速好き
鍵のかかった部屋/貴志祐介
シリーズ3作目!
今回は4つの短編だったんだけどなんと前2つは先にドラマを見てしまったよ!
ドラマ再放送があったからね!
なんてこった!
小説読んでから映画とかドラマは見られるけど逆は結構無理!
なんでだろう
最後の章、前作もあったけどあの雰囲気バカミスぽくてちょっと苦手かも…
でも榎本さんが爆笑した?なら?いいよ(?)
私が失敗した理由は/真梨幸子
色んな人が墜落してく嫌な感じの短編か?とか思って一章目を読んだんだけど長編でしたちゃんと
視点人物がどんどん変わってって色んなことが起きて…で先が気になって一気読みしちゃった
この作者さん初読み?と思ったら過去に殺人鬼フジコの衝動読んでた、
忘れちゃったから読み返したいなあ
イヤミスで有名らしいから他のも読んでみた
ブルーローズは眠らない/市川憂人
何ヶ月か前に読んだ「ジェリーフィッシュは凍らない」のシリーズの二作目!
二作目と言っても出てくる刑事が共通してるだけなのでこれからでも入れると思う
赤毛の女美人刑事マリアとその部下黒髪の日本人九条漣(レン)コンビ
バラの温室での密室殺人!
個人的にはジェリーフィッシュよりこっちの方が好き!
全然関係ないけどタイトルがいいよね、かっこよくて
(名詞)は〜ない 系好き
青いバラを作るのは大変ということが分かりました、花弁を青くするやつにpHが関係してるのは何気知らなかったのでその辺の科学的な話のとこもおもろかった
満願/米澤穂信
6つの短編集
夜警
新人警官の殉死、本当の理由とは?
うわ〜なんかまじでなんとも言えない読後感になってしまった
死人宿
自殺志願者が泊まりに来る宿、落ちてた遺書の持ち主は?
うわ〜またなんかなんとも言えない感情
柘榴
美しい母と美しい子供たち
怖 でも柘榴モチーフなのめちゃくちゃいい
万灯
異国での開発を巡って
うわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
関守
こわ!
満願
達磨…
ネタバレしないようにするとこんなクソみたいな感想しかない
氷菓書いてる人とは思えんと言おうとして思い出した!儚い羊たちの祝宴もボトルネックも米澤さんではないか!すげえな、学園ミステリ書いてたと思ったらイヤミスもできるしなんでも出来るじゃないか
ネタバレ版
死人宿
めちゃ上げて落とすやつではないか
一人は止められたのに当然のようにもう1人死んでしまうのにやるせなさを感じる
柘榴
美しい男も美しい女も怖いね
万灯
異国での開発、現地民との交渉がまさかそんなふうになるとは
感染症怖、ちょっと現実とリンクするね
関守
結局記者とかの人が死ぬんだな
厭魅の如き憑くもの/三津田信三
ホラーなんですか?と思ったけどミステリーとホラーの融合って書いてあったから読んだ!
ホラー小説はあまり読みません、怖いので
憑き物、山神、対立する家、巫女、カカシ様って感じ
殺人が起きるし解決編もあるあたりミステリー要素、でも最後はホラー風味みたいな
普通に途中に出てくるホラー系の描写が怖いっていうか気持ち悪くて嫌な気分になるからすごい
何かよくわかんないものがにゅぅぅっうっと笑ったとことかめっちゃキモい、嫌
こっから下は京極堂シリーズの話しかしてないです、、熱量
陰摩羅鬼の瑕/京極夏彦
鳥の館の伯爵に嫁いだ娘は婚姻後の初夜に必ず命を落とす。5度目の花嫁を迎える初夜、護衛のために探偵・榎木津礼二郎と小説家・関口巽は鳥の館を訪れた。
探偵はすぐに言った「おお!そこに人殺しがいるぞ!」
このあらすじだけで既にめちゃくちゃ面白そうすぎでは????、
わたしの推しの榎木津礼二郎は他人の記憶が視えてしまうのでこの人が出てくると事件が解決してしまう都合か(メタ的だが)今回登場から既に一時的に失明しててつら…………
「眼が見えなくなっただけじゃないか」
そう云ってから榎木津はうふふふ、と笑った。
「まるで見えなくなってしまった。夜のようだぞ」(p134)
でも本人は全く気にしてなくてそこも好き
うふふって笑い方、かわいらしくてすき
黒眼鏡、時代背景的にサングラスをずっとかけてる榎木津礼二郎、是非コミックで見たい
今回礼二郎の描写多くて嬉しかったな
「ーー礼二郎君は色の白い、瞳の綺麗な、痩せた小さな人物ですよ」
透き通るような肌理(きめ)の細かい皮膚と、色素の薄い髪の毛を持った、端正な顔立ちの人物だった。
鳶色の、虹彩の大きな瞳でじっと見詰められたことをはっきりと覚えている。p51
あとはめちゃくちゃ長いページにわたってずっと人格の説明があってよかった
榎木津は、暴力的に寝起きが悪いのだ。否、覚醒しない訳ではないのだが、起きたとしても当面は使い物にならない。動かない。動いたとしたって動き方は滅茶苦茶である。平素から支離滅裂な言動に更なる拍車がかかるのだ。最悪だった。
p71
あとどこか忘れたけど「食事が下手なのだ。」
みたいなのもあって良い、
基本的に今回、
ああ眠い、ねむねむだ
らしくて寝てたから出番多いと思いきや少ないな…と思ってたら朝方に霧の中を関口くんと移動するとこめちゃくちゃ良かった
ここめっちゃ好き
「探偵ーーの方でいらっしゃいますのでしょうか」
「いや、その、はあ」
私は榎木津を顧みる。
榎木津はメイドと談笑していた。
と、云うより戯れているのか。否、メイドを揶って丞山戯ているのだ。場を弁えているのかいないのか爽然判らない。相手をするメイドもメイドだと思うが、こちらは客に作う訳にも行くまいし、仕様がない。榎木津は僕が盲目で何も出来ぬと思ったら大間違いだと云ってメイドから銀の丸盆を奪い、頭の上に載せた。
「お盆頭載せだ」
私は激しく落胆し、当惑しているだろう校長に顔を向けてそうです探偵ですと答えた。
お盆頭載せ、大好き
水で流し込んで榎木津を見た。
意に反して探偵は深刻な顔をしていた。
「どうか ーーーしたんですか」
余計なことである。尋くことはない。
榎木津は面白くねえと珍しく汚い言葉を吐いた。
「面白くない?」
「胸がむかつくな」
珍しくって確かに普段結構言葉遣い綺麗だな、いい教育を受けていたのが垣間見えて良い
けど面白くねえって言うところも良い
見たい
ここのとこが好きだな〜
偉い!って言うのが好き
お金は余り偉くないからですと榎木津は云った。
「だってそうでしょう。お金なんか煮ても焼いても食べられないし、眺めたって触ったって面白くも何ともない。洟をかむには固過ぎる。折り紙折るには長過ぎる。お金なんて下品なものは何かと取り換えなければ意味がないのです。つまりお金は貯めるものではなく遣うものなのです。増えるものではなく減るものだ。遣うために稼ぐなら正しいが、遣わないなら要りません」
要りませんかねえと老人は困ったように云った。
「食べ物だって何だって金で買えますがなァ」
「お金で買いたい物はありますが、売り払ってお金に替えたい物は少ないでしょう。そう云うのは大抵買うのに困って売るんです。家財道具を次々売って、家も服も何もかも全部お金に替えて、お金だらけになってあなた嬉しいですか?」
榎木津はいっそう踏反返った。
「これで何でも買えると喜びますか?」
「まあ、そのーーー何か買いますわなあ」
「そうでしょう!」
結局最後は物に替えるんですーーーと、探偵は偉そうに続けた。
「何でも買えて嬉しいと云うのは、要するに物が手に入るから嬉しいと云うことでしょうに。お金だけあっても嬉しくない!つまりお金はなくなった時にこそ喜びが生まれるものなのです。それに仮令なくなってしまってもお金は働くか盗むか貰うかすれば元通りになる。しかし物はそうは行かない。同じ物は天下に二つと無いッ!」
つまり物の方が偉いのですと榎木津は勝ち誇ったように云った。
「お金はあんまり偉くない!」
榎木津礼二郎について喋るコーナーになっちゃったけど陰摩羅鬼の瑕、7作目?かな?
1作目の姑獲鳥の夏と対になってるのを感じました
夏で同じところ、姑獲鳥も陰摩羅鬼も鳥の怪異であること
そして姑獲鳥は妊娠し続ける妊婦(生)だったけどこっちは嫁いだ娘の死(死)
割と後半になってくると評価低くなってるけどあたしは普通に面白かったなあ、でも結末というか物語の真相にめちゃくちゃ愕然とした訳では無いけど
物語の真相に一番愕然としたのどこかなあ、
愕然とまではいかないけどやっぱり魍魎の匣が重めですき
邪魅の雫/京極夏彦
続けて京極堂シリーズ!
追い込みにかかった
今回は私の推し、榎木津礼二郎の元カノが出る話です(もう無理)
「若い頃の榎木津は、それでもーーーーまあ、人並みとは云わないまでもそこそこ女性と交際したりしていたらしいんだ。君も御承知の通り美男子で金持ちで、傍から見る分には羨ましいばかりの、交際相手としちゃ申し分のない男だからね。お付き合いを望まれる御婦人は掃いて捨てる程に居たんだ。ところが交際しても長続きがしないしい。三日と続かない。それは理解出来るさ。何しろ」
あの性格だから、と関口は云った。それは益田も能く分かる。
だから榎木津は誰にも云わなかったらしいんだと云って関口は歪つに笑った。
「で、まあーーーあれはあれで結構照れ屋らしいんだより京極堂曰く。僕にはそうは思えないがね。すぐに破局を迎えるから隠していたんだな。ところが、一人だけ長続きした女性が居るーーーと云うのだよ」
「四日とかですか」
いや違う五日だと云ってから、関口は嘘だよと繋いだ。
「何でも榎木津が出征する直前に交際してた女性らしいね。榎木津が戦地に赴いて、それで終わりになったのだな。徴兵されていなかったら結婚していたかもしれない。でも、戦中戦後の消息は不明だそうだ。京極堂も名前しか知らないと云うしーーー」
名前。関口はそれで思い出したのか。
神崎宏美ーー関口はひしゃげた紙切れに書かれた汚い文字を、曇った声で読み上げた。
p475
あ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
徴兵されていなかったら結婚していたかもしれない
↑!?!?????????????
落ち着いて
大丈夫
いい情報だけ見よう
✨あれはあれで結構照れ屋✨
でもさ、交際を望む女はめちゃくちゃいたけどあの性格だから破局って告白されるのもめちゃくちゃ多かったし承諾もある程度してたけど「やっぱりついていけません😢」って女が言ってきて破局ってことよな、めちゃくちゃフラれてるってことじゃん
とにかくつらかった
なんか読後感が失恋に近い
ネタバレ?では無いとは思うんですけどラストシーン、海で榎木津礼二郎が元カノに対して
「僕は君が嫌いだ」って言うところ、
めちゃくちゃ綺麗でズルいしつらい
ほんと????どういう表情で言ったの…
私たち読者もまたその時は全員が神崎宏美であり榎木津礼二郎にフラれたのだ…………
そしてガッツリネタバレをすると
結局全ての殺人は神崎宏美(榎木津礼二郎の元カノ)が最初はそのつもりはなかったけどただだん「こんな女があの人と?」という感情が芽生えお見合い相手を消すために色々な人を唆して殺人事件が起こるように操作してた、ってオチなんだけどめちゃくちゃメンヘラで泣いちゃった
そんなことして榎木津礼二郎に迷惑だと思わなかったのか!!!出征してなければ結婚ぐらいだったんでしょ?何も分かってなかったってことやん
嫌いだって言って突き放すのもばかやろうと詰ってやるのも優しい、榎木津礼二郎、榎木津礼二郎…
百器徒然袋──雨/京極夏彦
気を取り直して百器徒然袋!
私の推し、榎木津礼二郎が大暴れ!
めちゃくちゃ楽しい、読んでて爽快
多分これだけ読んでもまあいけるんじゃないか?(甘いかもしれない)と思ってるからこれだけでも是非読んでみてください!!!
悪いやつは懲らしめられるしスッキリしかない
7月、抜粋どころではなく読んだ本これが全てでした
ちなみに冒頭で触れた6月の最初は死神の精度で最後はまほろ駅前多田便利軒でした
6月頭って言うとこの前じゃん、いつの間に2ヶ月は終わった?って思うけど死神の精度読んだのはめちゃくちゃ前な感じする
8月!夏休み!本読むぞー!!!!!!!!